九州電力は今月14日に離島を除く本土初の出力制御を行う可能性があることを発表しました。(九州電力・再生可能エネルギー出力制御見通し)「出力制御」とは、需給のバランスが崩れる見込みが高いときに、大規模な停電を防ぐために発電を一時的に停止させることです。これまで壱岐や種子島などの離島では自然エネルギーの出力制御が行われたことがありますが、本土での自然エネルギーの出力制御が行われれば初となります。
九州電力管内は日本の中でも太陽光発電設備導入量が多いエリアであること、また今年6月に4基目の原子力発電の再稼働が行われたことから、優先給電ルールに基づき需要調整を行なってきました。そして、秋に入り電力需要が少なくなってきた10月1日には、自然エネルギー電気の本州や四国への広域融通も行われました。
しかし、これらの手段を講じてもまだ電力供給が過剰になるおそれがあることから、太陽光などの事業者に一時的に無制限無保証の発電の停止を求める措置が行われる可能性が出てきました。
ISEPでは、以前「九州電力の再エネ出力抑制の前にすべき6つのこと」というプレスリリースを出しています。ぜひこちらもご覧ください。
最終的な出力制御の実施の有無は本日の夕方に発表される予定です。実際に出力制御が行われた場合、Energy Chartの各種グラフへの反映は2019年2月ごろと思われます。
今後も、九州電力の出力制御についてお伝えしていきます。