OCCTOが電力需給データとグラフの公開を開始

By 2018年12月12日ニュース, 解説

電力広域的運営推進機関(OCCTO)は、2018年10月分の供給実績から、各月の「10エリア計の数値データ及びグラフ」と「エリア別のグラフ」の公表を開始しました。データやグラフの可視化方法について、ISEP Energy Chartとの違いを見てきましょう。

上記グラフは、OCCTOによる10エリア計の10月1日(月)から10月7日(日)の供給実績のグラフの一例です。このほか、需要等実績、太陽光や風力の発電及び抑制実績も1週間ごとに示されています。また10エリア計の数値データもOCCTOで取りまとめてダウンロードできるようになりました。詳細はOCCTOウェブサイト「供給実績の公表について」をご覧ください[1]

[1] 公表データが掲載されている「系統情報サービス」は、Webブラウザによっては表示に対応していない場合があります。

電力・ガス基本政策小委員会の第11回および第12回の審議結果に基づき、これまで四半期毎だった電力供給データの公開が1ヶ月ごとになり、OCCTOのWebサイト上の公表されることになりました。詳細は同小委員会の開催概要と該当資料をご覧下さい。

ISEP Energy Chart の「コンセプト」でも述べているように、先行して自然エネルギーの普及が進んできた欧州では、エネルギーに関するデータがタイムリーに公開され、共通のデータのもと、政府機関や独立した研究機関などがそれらを可視化し、研究や政策提言に活用してきました。

今回、OCCTOからの情報提供がはじまったことは、こうした動きが日本国内でも加速することを意味します。また、データ可視化について、それぞれのアプローチが相互に切磋琢磨することで、ユーザーへのわかりやすい情報提供が進むことも期待できます。

以下、電力需給情報について、OCCTOの公表データとISEP Energy Chartの主な機能の違いを見てきましょう。

公表時期
  • OCCTOは翌々月初に公表(各一般送配電事業者からは翌月末に公表)
  • ISEP Energy Chartは翌々月中頃になる予定(今後迅速化のためのシステム更新を予定)
公表情報
  • OCCTOは10エリア計の数値データとグラフ、各エリアのグラフ(各エリアの数値データは一般送配電事業者から公表)
  • ISEP Energy Chartは各エリアおよび10エリア計の数値データとグラフを利用可
グラフの詳細
  • OCCTOは1週間ごとの供給実績、需要等実績、太陽光の発電及び抑制実績、風力の発電及び抑制実績をPDFで公開
  • ISEP Energy Chartは需給実績をインタラクティブなグラフで公開。任意の日付から1日分から12ヶ月分まで表示可能。凡例をクリックすることで、任意の発電源を選んで表示できるため、太陽光の発電及び抑制実績も表示可能。また積み上げ方式と残余需要方式の切り替えが選択可。
その他の情報提供(電力需給関連)
  • OCCTOはリアルタイムの電力使用状況や系統関連を表示
  • ISEP Energy Chartは電源構成によるシェアの表示や探索による最大・最小の検索機能を装備。英語での情報提供を開始。

今後もISEP Energy Chartは機能の改善と新たなデータの可視化を進めてまいります。