太陽光発電の急拡大

By 2018年2月14日3月 6th, 2019累積設備導入量
3,846MW(1990年度)→ 50,540MW(2016年度)
約13倍!

1990〜2016年度 全国 自然エネルギー累積設備導入量

ISEP Energy Chart「累積設備導入量」では、1990年度から2016年度までの全国の自然エネルギー発電の累積設備導入量を表示することができます。ここでの自然エネルギー発電には、小水力(10MW以下)、バイオマス、地熱、風力と太陽光が含まれています[1]

自然エネルギーの導入量は固定価格買取制度(FIT法)が施行された2012年度以降に、太陽光発電を中心に急拡大しています。この結果、1990年度と2016年度の累積設備導入量を比べると、3,846MWから50,540MWへと約13倍になっています。

太陽光の累積設備導入量は1990年度から2011年度までは27%の年平均増加率で増えていました。FIT法が導入された2012年度以降は、52%の年平均増加率となっています。この大幅な増加の要因として、太陽光発電は比較的開発にかかる期間が短く、買取価格も有利であったため、多くの主体が参入したことが挙げられます。

1990年度と2016年度の太陽光発電の累積設備導入量は、32MWから39,089MWへと、なんと約1200倍になっています。2000年代前半には日本は太陽光発電導入量世界一を誇っていましたが、現在の導入量から振り返ればわずかな量に感じられます。さらに、世界的に太陽光発電の価格低下の勢いは凄まじく、系統制約や入札制度が大きな課題となっている日本でも、太陽光が引き続き拡大する可能性は十分にあります。


[1]発電量の推移」「電源構成」のグラフでは、10MW以上の大規模水力発電約47,000MW分を含んでいます。