第3回は、Agora Energiewende(以下、アゴラ)からいただいたISEP Energy Chartへのアドバイスについてお話しします。アゴラにISEP Energy Chartを紹介したところ、最大や最小を検索する探索機能やデータの見せ方など全体的に良い評価をいただきました。
その上で、下記のようなアドバイスを受けました。
年次報告書の作成
アゴラでは年度ごとに報告書(ドイツ語・一部英語併記)を出しています。1年を通して電力需給の状況を示すことや、前年との比較などができるため、有用ではないか、と提案をいただきました。
2016年度と2017年度について、簡単なものから作成していく予定です。
CO2排出量のグラフ化
Agorameterではリアルタイムの電力需給データをもとにCO2排出量を計算しています。日本でもできるのではないか?と提案をいただきましたが、ドイツでは火力発電の内訳が褐炭(低品位の石炭)、石炭、天然ガスなどと明らかにされているのに対し、日本では火力発電は全体で一つの数値しか出されていないため、現時点では難しいと感じました。
グラフまとめページの作成
Agorameterでは、Overviewとして電力需給、電力輸出入、電力価格、CO2排出量を合わせて見られるページを作成しています。これは今後のアップデートの際にぜひ導入したいです。
今回の情報交換をもとに、ISEP Energy Chartをより使いやすく、良いものにして発信していきたいと思います。